日本人の食事には、醤油、味噌、漬物がつきものですで、揚げ物などに使うソースやラーメンなど麺類の汁にも塩分が多く含まれています。
このため、いくらバランスのとれた食事を取っていても、どうしても塩分を取り過ぎてしまいがちです。
WHO(世界保健機関)では、塩分摂取目標を一律1日5gとしています。
しかし、日本では、1日の塩分摂取量を男性8.0g未満、女性7.0g未満を目標としています。
それにもかかわらず、実際の塩分摂取量は、20歳以上の平均摂取量は10gと、世界基準からすると、2倍の塩分を毎日摂取していることになります。
塩分を過剰摂取すると、様々な生活習慣病のリスクが高くなります。その代表的なものが高血圧です。
塩分を取り過ぎると血液中のナトリウムが増えるため、これを一定の濃度にしようとして血管内に周囲の水分が引き込まれます。
それによって、血液の量が増えて血管壁に圧力がかかり血圧が上がるのです。
また、ナトリウムが交感神経を刺激して、血管が収縮するため血圧が上がります。
血このように、圧と塩分は密接に関係しており、1日1g減塩するだけで、収縮期血圧を約1mmHg低下させることが可能だと言われております。
高血圧が進行すると、動脈硬化が進行するリスクが高まり、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になります。
また、腎臓は末梢血管が多いため、高血圧や動脈硬化の影響を受けやすいため、腎臓疾患のリスクも高まります。
減塩をすることによって、高血圧だけではなく、様々に生活習慣病の予防に繋がるのです。
また、女性にとって気になる「むくみ」対策にもなります。塩分を取り過ぎると、塩分濃度のバランスをとるため、体は水分を溜め込みます。これが、「むくみ」となって現れるのです。
塩分に気をつけるだけで「むくみ」を抑えられるなら、減塩をしようと言う気になるのではないでしょうか。